.
.
獣の轍
クルーズ地方の谷間に孤立した「大きな樫の木(グラン・シェーヌ)農場」は、その日、小麦畑を硫黄の海へと変えるような、焼けつくような太陽の下で燃え尽きようとしていた。三十五歳のマルグリットは、リネンのブラウスの襟を整えながら、一滴の汗が胸の間をゆっくりと流れ落ちるのを感じていた。勤勉だが情熱は季節の移ろいや会計報告と共に枯れ果ててしまった男、アンリと結婚して十年。彼女は一種の感覚的な昏睡状態で生きていた。彼女の人生は、乳搾り、チーズ作り、帳簿付け、そして夫の重苦しい呼吸だけが響く静かな夜という、不変の動作の繰り返しだった。
しかし、この夏、その均衡が崩れた。アンリは家畜小屋の手伝いや重労働のためにジョナスを雇った。ジョナスは寡黙な男で、彼が部屋に入るだけで空気が吸い取られるような、圧倒的な肉体的存在感を放っていた。マルグリットは最初、彼を遠くから観察していた。その逞しい肩と、大地を飼いならすことに慣れた静かな捕食者のようなしなやかな足取りに魅了されていた。
その日の午後、息が詰まるような暑さの中、マルグリットは飼料の在庫を確認するために石造りの大きな家畜小屋へ向かった。建物の影は束の間の休息を与えてくれた。彼女は入り口で足を止め、息を呑んだ。通路の奥、敷きたての藁が黄金色に輝く場所で、ジョナスが働いていた。
彼は、一物も纏わぬ全裸だった。
人里離れたこの農場で、彼は家畜小屋の猛暑に抗うために服を脱ぎ捨てていた。メトロノームのような正確さで牛舎を掃除する彼の銅色の筋肉は、汗と埃の薄い膜に覆われた肌の下で躍動していた。積み上げられた藁束の陰に隠れたマルグリットは、肋骨の中で心臓が捕らわれた鳥のように激しく打つのを感じた。彼女はこれまでに、このようなものを見たことがなかった。ジョナスは単に筋肉質であるだけでなく、人間を超越した「獣性」を宿していた。
突然、ジョナスが動きを止め、わずかに振り向いた。彼は彼女に気づいていなかったが、内なる衝動、あるいは午後の湿った熱気に反応したかのようだった。マルグリットは彼の性器を見て、気を失いそうになった。完全に勃起したそれは、解剖学の法則を無視するかのような、奇怪なまでに巨大な、脈打つ暗色の肉柱だった。それは大地の底から現れた異教の神の象徴か、あるいは農耕馬の逞しさを彷彿とさせる、剥き出しの力の光景だった。
先端は広く、紫色の肉の環に縁取られ、その長さは肉体だけでなく魂をも引き裂くかのようだった。マルグリットは、自身の奥底が湿った熱に侵されるのを感じた。整然とした日常と、この肉体的な破壊の予感との対比は耐えがたいものだった。彼女はすでに、その肉の塊が自分を貫き、十年に及ぶ孤独の欠落をすべて埋め尽くす様子を想像していた。
ジョナスは作業を再開した。腰が動くたびに、その巨大な質量が挑発的な重みを伴って揺れた。マルグリットはもはやその光景から目を離すことができなかった。普段は貞淑な彼女の精神は、禁じられた領域へと漂い始めた。彼女はもはや女主人としてではなく、一頭の家畜として小屋に入る自分を空想した。藁の上に膝をつき、腐植土と乾いた排泄物に手を沈め、この巨大な労働者に背後を差し出す自分を。
「そんなところにいてはいけません、マルグリット。獣の匂いが頭にのぼりますよ」
雷鳴のような低く掠れたジョナスの声に、彼女は飛び上がった。彼は動きを止め、嵐のような瞳で彼女を射抜いた。彼は隠そうともしなかった。自身の裸体と昂ぶりを、それがもたらす効果を自覚しながら、至高の無関心さで晒していた。
「ジョナス……」彼女は口ごもった。「私……そんなつもりじゃ……」
「見たかったのでしょう」ジョナスは歩み寄りながら言葉を遮った。一歩ごとに、重々しく太ももに打ち当たる。 「この農場にまだ命が残っているのかどうか、知りたかったのでしょう」
彼は数センチの距離で立ち止まった。男の匂い――汗、革、そして剥き出しの男らしさが混ざり合った芳醇な香りに、彼女は眩暈を起こした。彼女が目を落とすと、自分の腹部のわずか数インチ先で、それ自体が独自の命を持って脈打つ肉柱の先端が見えた。
「膝をつきなさい、マルグリット」彼は声を荒らげることなく命じた。「あなたの牛たちと同じように。理解したことを示せ」
その絶対的な権威に抗えず、マルグリットは膝の力が抜けるのを感じた。彼女はカサカサと鳴る藁の上に崩れ落ちた。頭を下げ、臀部を突き出し、完全なる献身の姿勢で四つん這いになった。リネンのブラウスがめくれ上がり、寝藁の黄土色に対して、彼女の肌の白さが浮き彫りになった。
「そうだ」彼は囁いた。「それがお前の場所だ。雄を待つ雌の場所だ」
彼は彼女の背後に回った。マルグリットは、自身の会陰部に触れる灼熱の感覚を覚えた。それは赤く焼けた鉄の棒のようだった。彼女はこの法外な質塊が内臓を貫き、自分を再構築するために引き裂く感覚を想像した。彼女は、ようやく「犂(すき)」を受け入れる乾いた大地であり、その肉に永遠に刻まれる深い「轍(わだち)」であった。
「どれほど大きいか感じるか?」彼は硬い手で彼女の腰を掴み、問いかけた。「お前の血と息を求めているのがわかるか?」
彼はすぐには貫かなかった。彼女の女性性の入り口に先端を擦りつけ、自身の欲望で彼女を浸しながら、弄んだ。マルグリットは藁に顔を埋め、指先で地面を掻きむしりながら喘いだ。彼女はこの獣に所有されたかった。この馬のような剛直が子宮の奥を叩き、先祖代々のこの地に自分を釘付けにしてくれることを願った。
幻想の中で、ジョナスは神聖な暴力をもって彼女を抱いた。突き上げるたびに家畜小屋の土台が揺らぐ地震のような衝撃。彼女は快楽と痛みが混ざり合った叫びをあげ、長年の退屈への贖罪としてこの法外な行為を受け入れていた。その睦み合いのリズムは兵器の如く、獣の重みの下で肉が単なる可塑的な物質と化すまで続く、絶え間ない連打だった。
「俺を見ろ、マルグリット!」
彼女が首を巡らせると、野生的な集中によって顔を歪ませたジョナスがいた。彼の胸筋は想像上の努力の下で浮き出ていた。彼は畑の神であり、万物の種付け役であり、彼女はその器に過ぎなかった。
「お前は俺のものだ、マルグリット。夫は土地を所有しているが、俺はお前の肉を所有している。自分の名前を忘れるまで、お前を満たしてやる」
彼は彼女のうなじに手を置き、地面に押し付けた。マルグリットは目を閉じ、一センチずつ、ゆっくりと、しかし抗いがたく侵入してくる感覚を味わった。その充足感は、彼女がこれまでの人生で知ったあらゆるものを超越していた。それは絶対的な、有機的な完全性だった。彼女はついに、自分を超える力によって「満たされた」のだ。
この情景のエロティシズムは、その「不均衡」にあった。叫びの中に人間と動物を融合させようとする意志。マルグリットはもはや尊敬される農婦ではなかった。彼女はフランスの太陽の下で昂ぶる雌獣であり、上位の獣がその業を完成させるのを待っていた。
突然、外で猛禽類が鳴き、魔法が解けた。ジョナスは身を引き、依然として昂ぶったままだったが、その眼差しは遠く冷ややかなものに戻っていた。マルグリットはしばらく藁の中で伏したまま、解き放たれた幻想の余韻に身体を震わせていた。
「行きなさい、マルグリット」ジョナスは低く言った。「旦那が戻ってくる」
彼女はよろめきながら立ち上がり、震える手で服を整えた。言葉もなく小屋を後にした彼女の心臓は激しく波打ち、あの怪物のような勃起の感触が脳裏に焼き付いていた。彼女はもう二度と、ジョナスを、そして夫を以前と同じ目で見られないことを悟った。彼女は質量の真実を、己の深淵に刻まれる轍の力を知ってしまったのだ。
沈み始めた太陽の下、家の中へと歩きながら、マルグリットは微笑んだ。彼女は胸の内に熱い秘密を抱いていた。日々の中途半端な平穏に対する唯一の逃避所となる、法外な動物性の記憶。ジョナスは家畜小屋の裸の労働者として、彼女の肉体的な魂の所有者として、そしてその性器が「大きな樫の木農場」の石と肉に刻まれた永遠の約束として、彼女の中に留まり続けるだろう。
.

Aucun commentaire:
Enregistrer un commentaire